本と映画と日常と

自分が読んだ本、鑑賞した映画と日常の徒然を書き留める備忘録ブログです。感想記事にはネタバレもありますので、各自の判断と責任のもと閲覧くださいませ。

【19.11.08.】『明仁天皇物語』感想

 

明仁天皇物語

明仁天皇物語

あらすじ:
いかなる時も、国民と心を共に歩まれてきた明仁天皇
上皇となられた今もなお、多くの人に親しまれている存在である。
しかし、その85年の歩みは決して平坦ではなく、凄まじい覚悟に裏打ちされた物だった…。
衝撃の“お気持ち”表明から遡り、史実を元に一部創作を交えながら、戦時下の少年時代、学生時代、唯一無比のプリンセスを得たご成婚、即位、戦争被害者への慰霊の旅、被災地訪問に至るまで、現在の上皇上皇后両陛下の苦難の旅路を描いた本格ドキュメントコミック誕生!
(「BOOK」データベースより)

 

【ここから感想です】

 

ダイジェストな流れですが、要所を的確に描いている作品でした。
という表現だと、なんだか上目線になってしまいましたが、ひとりの人生を描くのに1冊分では足りないという意味なだけで、今上上皇が常に一貫していらした思いが、文章を読むのが苦手な人にも伝わるお話になっていました。

私は平成になったとき初めて皇室に関心を持つようになり、関連書籍を少しずつ読み始めたのですが、それらから最も強く「忘れてはいけないことだな」「国民ひとりひとりが時々でいいから思い出して、継承していかないといけないことだな」と感じたことが、この1冊に詰め込まれていると感じました。